昨年7月の西日本豪雨災害にて被災された方の「住宅再建モデルプラン」の提案を、岡山県建築士会より求められましたので、おかやまの木で実現可能な「豪雨災害の住宅再建モデルプラン」をおかやま緑のネットワークは提案しました。
おかやま緑のネットワークー岡山の木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現、森林環境の保全や地域温暖化防止に寄与することをめざした、林業・市場・製材・材木店・工務店・建築家・団体・研究者の会です。
住宅金融支援機構では、災害により被害を受けられた方が、被災住宅の復旧のための補修、建設及び購入資金に対する「災害復興住宅融資」について受付を行っています。
8月10日(土)10:00~12:00 ライフパーク倉敷にて、60才以上の被災された方を対象とする倉敷市の補助金を活用した、災害復興住宅融資(高齢者向け返済特例・倉敷市補助型)等による住宅再建の説明会が開催されました。
説明会内容
・ 倉敷市からのお知らせ
・ 災害復興住宅融資制度の概要
・ 岡山建築士会からのお知らせー豪雨災害住宅再建モデルプラン
開催日時 8月10日(土)
会場 ライフパーク倉敷
岡山県建築士会は岡山県土木部都市局住宅課より、豪雨災害の住宅支援をするために「7月豪雨災害の住宅再建モデルプラン」の作成を依頼されました。高齢者の方も、毎月1万円以下で無理なく建設できる「高齢者向け新型住宅ローン」も紹介します。
岡山県建築士会より「住宅再建モデルプラン」の提案を求められましたので、岡山の木の普及活動している「おかやま緑のネットワーク」では岡山の木を生かしたプランを提案し、応募しましたので公開します。
モデルプランの実現に向けて、ネットワークに所属する設計者・建設会社・工務店・製材店・製材卸流通・木材生産者の方々にお手伝いしていただきます。
要求された住宅再建モデルプランの概要
1000万円、1500万円の価格帯で実現出来る住宅(設計、監理、地業等その他の工事は含まない)
戸建て 木造住宅 、平屋建て または 2階建て
性能:アー耐震等級3以上、イー長期使用に配慮、ウー加齢に伴う身体機能の低下、障害者等の住居に対応できる構造や可変性を有する、エー標準的な住宅性能を有する
7月豪雨災害の住宅再建モデルプランについてー岡山県建築士会のホームページ
提案した住宅再建モデルプラン
岡山県建築士会が開設している「おかやま水害住宅相談窓口」での被災された方の建築相談では、一人暮らしの方や二人暮らしの方の高齢の方が多く、平屋建て希望が多いので、そうした方々に対応した住宅とファミリーの方向けのモデル住宅を提案しました。
・外観は「おかやまのふるさとの景観」に調和する家
・小さくても誇りを持てる美しい家
・おかやまの木を生かした健康的な住宅 を提案しました。
概算工事費900万円 もっともちいさな 平屋の家
おかやまの木の家ー1より少し広い平屋の家 概算工事費1100万円
おかやまの木の家ー2と同じ広さで、寝室が2つある平屋の家 概算工事費1100万円
ファミリータイプの2階建ての家 概算工事費1500円
昨年7月の西日本豪雨災害にて被災された方向きの「将来増築も可能な住宅再建 平屋建てモデルプラン」実現可能な住宅再建「豪雨災害の住宅再建モデルプランー2」を紹介します。
一般の高齢の方の住宅の建替えにも採用できます。
豪雨災害の住宅再建モデルプランー2は、将来 住宅の再利用しやすいように、増築しやすい外観にしています。
住宅再建モデルプランの概要は住宅再建モデルプランー1と同じです。
1000万円、1500万円の価格帯で実現出来る住宅(設計、監理、地業等その他の工事は含まない)
戸建て 木造住宅 、平屋建て または 2階建て
性能:アー耐震等級3以上、イー長期使用に配慮、ウー加齢に伴う身体機能の低下、障害者等の住居に対応できる構造や可変性を有する、エー標準的な住宅性能を有する
平屋の家は小屋裏から避難できます
間取り・外観はご希望や敷地形状に合わせて変更できます。
6帖の寝室とクローゼット+LDKのある 平屋の家 概算工事費 1100万円
2つの4.5帖の寝室とLDKの平屋の家 概算工事費 1200万円
6帖の寝室と2つの子供室+LDKの広めの平屋の家 概算工事費 1400万円
年金暮らしの高齢者の方が住宅建てれるの?
熊本県では熊本の地震で被災された方が、新たに住宅を建てれるように、分かりやすい「高齢者向け新型住宅ローン」融資のパンフレットを 作成しています。リバースモーゲージ型住宅融資
融資を受けた建設資金の、毎月利子のみを支払いので 毎月1万円以下の支払いで自宅を再建できます。
以下は熊本県の「高齢者向け新型住宅ローン」ーリバースモーゲージ型融資のパンフレットです。
建設資金を融資を受けるには評価額限度がありますー一般的は、土地と建てる建物の評価額の60%まで融資可能
建設に当たり自己資金を少なく実現するには、建てる住宅建設費が低い方が望ましいです。
支援金や義援金を自己資金で建設するには、建設する住宅が1000万円ぐらいから1500万円ぐらいが最適です。
聞きなれない リバースモーゲージ融資 については、以下がわかりやすいです。
リバースモーゲージ融資は旧住宅金融公庫ー住宅金融支援機構ーにて 60才以上の方向け住宅建設融資 リバース・60 があります。
昨年の水害被災された高齢の方が住宅再建には、この融資が検討できます。
50才以上の方で利用ご希望の方は住宅支援機構に問い合わせください。
50才以下の方で「リバースモーゲージ型」住宅建設融資をご希望の方は、一般銀行のリバース融資の検討になります。
倉敷市では、平成31年度事業予算で、西日本豪雨で甚大な被害を受けた倉敷市は8日、自宅と土地を担保に住宅資金の融資を受ける「リバースモーゲージ」型のローン利用者に対し、利払いの2分の1を補助する制度を2019年度に新設することを明らかにしました。ー熊本県の支援制度とほぼ同じー
市内で被災した60歳以上が対象で、住み慣れた場所での生活再建を後押します。
リバースモーゲージは支払いが利子分のみのローンで、月々の負担額が半分で住み続けられるようになります。利用者が亡くなった場合、相続人が元金を一括返済する必要があるが、担保を売却して返済に充てられる。売却価格が元金を下回っても、それ以上の負担は発生しない。
独立行政法人・住宅金融支援機構(東京)が本年度中に創設する「災害復興住宅融資」と提携。市は19年度の利用件数を100件と見込み、当初予算案に事業費1億9800万円を盛り込んだ。
以上 山陽新聞記事より
リバース融資で建設資金 800万円借りた場合、金利1%(支援機構のリバース金利は金利を低くしている、実勢金利はもう少し低い)として年間分支払 8万円 月にして 約6700円/月 倉敷市が半額 補助してくれると 3350円/月払い
熊本県のパンフレットでも「災害公営住宅の毎月の家賃より安い」と書かれています。
リバース融資での不安ー亡くなられたあと、負債を子供に残ることはないです。
土地や建物の資産を残せられないー遺産金で返済可能
また 生前に少しずつ返済して借入金を返済可能
相続人が借入を返済すれば、残してもらった建物は「賃貸住宅にして貸す」こともできます。
同居の家族が住んでいる場合、融資条件は変わらない。熊本県のパンフレットがわかりやすいです。
「おかやま緑のネットワーク」
おかやま木の家推進研究会は、おかやまの木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現をめざしています。
また岡山の森林環境の保全や地球温暖化防止に寄与することを目的としています。
研究会では、こうした活動に関心のある県民の方や研究者や団体と、おかやまの木を育て、作り、流通し、販売し、設計し、工事する方々の入会基準を設け、消費者の方が安心・相談できるネットワークをめざしています。
お問い合わせ先
おかやま緑のネットワーク(おかやま木の家推進研究会)
副代表 ㈲宇川建築計画事務所
〒700-0942 岡山市南区豊成3-17-24
電話:086-265-9333 FAX:086-265-9334
ホームページ:http://www.okayama-green-net.com/
E-mail:ugawa@mx3.tiki.ne.jp