おかやま緑のネットワークーおかやま木の家推進研究会は岡山の木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現、森林環境の保全や地域温暖化防止に寄与することをめざした、林業・市場・製材・材木店・工務店・建築家・団体・研究者の会です。
地域の木を生かした住宅で、ZEH住宅を実現できるよう第2回勉強会を開催しました。
今回は省エネラベル BELS について、㈱日本住宅保証検査機構(JIO)中国支店岡山営業所 所長青戸さんに講演してもらいました。また、ZEH補助制度の現状について説明を受けました。
今回の勉強会はパナソニック岡山市店ショールームで開催しました。引き続きパナソニックさんから、ZEHの基本から現在の動向を紹介してもらいました。その後、1階のショールームに移動し、最新の設備機器やZEHに欠かせないHEMSなど設備機器について学びました。
第2回勉強会でのアンケートより
・勉強会参加者の多くはZEHに関心があり、今後も勉強会に参加したい
・現在ビルダー登録は少ないが今後登録を検討される方多いです
・内容のよい勉強会なので、もっと多くの方に参加してもらいたい
政府は2014年4月に閣議決定したエネルギー基本計画において、「2020年に標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEH住宅を目指す」という方針を示し、本年新たな補助政策を実施し、ZEHの実用化と普及促進を目指しています。
また、おかやま緑のネットワークが取り組んでいる「地域型住宅グリーン化事業」においても、地域の木を生かした「ゼロ・エネルギー住宅枠」が多く配分されていますが、有効には活用できていないのが実情です。
経済産業省資源エネルギー庁では、平成28年度ZEH支援事業として、ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所を対象として、4月から「ZEHビルダー登録制度」を開始し、補助金が支給されます。
こうした現状を踏まえて、新しい情報を紹介しどう私たちは対応するか「ゼロ・エネルギー住宅の実現に向けて」勉強会を開催し、会員の皆様と意見交換を行いたました。
当会が事業承認を得ている地域型グリーン化事業 ゼロエネ住宅 165万円補助
開会 挨拶と参加者紹介・・・藤田 代表
2.政府の省エネ制度や補助制度、ZEHについての動向について・・・説明 宇川
・ZEHの消費動向とZEH補助金とZEHビルダー登録制度について
・経済産業省・ 国土交通省の省エネ施策等の資料配布
・ZEH住宅への対応(住宅モデル仕様の事例紹介)・・旭ファイバーグラス・YKK資料提供
旭ファイバーグラスさんから商品とZEHについて説明
YKKAPさんから商品とZEHについて説明
3.地域型住宅グリーン化事業について
・おかやま緑のネットワークの地域型住宅グリーン化事業について・・藤田 代表
・同上の地域型住宅グリーン化事業「ZEHモデル住宅」のモデルについて・・ハウジング塚本
・平成25年省エネルギー基準について・・補足資料
4.皆さんと意見交換ー今後も参加したい方多いです
地域材を建築物等に活用すると、岡山の環境保全に役立つとともに、地域産業の成長につながります。また木材を使った建築は、私たちの健康にも優しいと言われています。
ただ今、岡山県産材を利用普及拡大を図るため「県産材利用課題についてのアンケート」を実施し、結果をまとめました。
詳しくは以下の報告書をご覧ください。
平成27年度公共建築物等木材利用促進事業(県産材公共建築物利用情報提供事業)として、岡山県内で完成した木造建築物の見学会を平成28年2月27日(土)開催しました。参加者は一般公募を含め、建築関係者や木材関係者など約30名で、大型バスにて見学に行きました。
はじめに訪問したのは、岡山県高梁市にある、老人福祉施設「通所リハビリーひがし町」木造2階建て 延床面積483㎡ 設計:大角雄三設計室 JIA建築家協会会員
JIA 中国建築大賞2015 優秀賞受賞
室内の白いトラスは、訪れるお年寄りに昔懐かしい駅舎の内部をイメージさせてくれます。
10時すぎ高梁市から、最近元気で賑わいの出てきた尾道市に行きました。尾道では広島の若い建築家 谷尻誠さんの設計による、自転車乗りに好評な海の見えるホテル「U2」に行き、こちらで各自昼食ランチをいただきました。
かつての倉庫をリファインした建築
JIA 中国建築大賞2015 大賞受賞
昼から尾道にある結婚式場 今話題の国立競技場設計の隈研吾氏の事務所に勤めていた、若手建築家 中村拓志氏 による「Bella Vista」に行きました。
まわっている2本の外部回廊が構造にもなっていますー2本のリボンが回っている様
左右から男女が登ると頂上で出会えます。トップでは瀬戸内海の風景が一望できます。
車中で岡山のノートルダム清心女子大学 上田教授のお話を伺いながら、建築家であり建築史家である、藤森照信先生の設計による、福山市の新勝寺に行きました。
学生のボランティア制作による銅板葺きの屋根、頂には松を植えています。
周囲に溶け込んだ外観
内部の壁・天井は漆喰塗り
係りの方がそっと見せてくれた事務室ー既製品の事務机らラックもすべて漆喰塗りでした。
新勝寺は禅寺でも有名で、坐禅の修行ができます、外人さんも来られるそうです。
広大な敷地の中には、座禅修行場や講堂、茶室などたくさんの施設があります。
たくさんの建築を見学した一日でした
・お年寄りには木造がやさしい
・若手建築家により地方の街も活性化している
・木造の永遠性を感じました
・日本には木造がふさわしい
など参加者に感じてもらえました。
平成28年2月18日(木)13:30~16:00
岡山県相好福祉会館F講座室にて、製材会社・木材卸や木材販売などの流通会社・木造建築物の施工会社・建築家・行政など各方面の有識者が集まって、「岡山県県産材使用の現状について」「岡山県産材を利用拡大について」意見交換しました。
「おかやま緑のネットワーク」は平成27年10月16日(金)に岡山県総合福祉会館にて、平成27年度総会を開きました。
・平成26年度事業報告と決算報告について・・承認
・平成27年度事業および予算案について・・承認
総会のあとセミナーを開催しました
■ テーマ「CLT建築の可能性について」
講師:銘建工業㈱孕石剛志氏(はらみいしたけし)
■ テーマ「柿渋の話」
講師:岡山県農林水産総合センター森林研究所 野上秀孝氏
山陽木材新聞 掲載
「おかやま緑のネットワーク」
おかやま木の家推進研究会は、おかやまの木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現をめざしています。
また岡山の森林環境の保全や地球温暖化防止に寄与することを目的としています。
研究会では、こうした活動に関心のある県民の方や研究者や団体と、おかやまの木を育て、作り、流通し、販売し、設計し、工事する方々の入会基準を設け、消費者の方が安心・相談できるネットワークをめざしています。
お問い合わせ先
おかやま緑のネットワーク(おかやま木の家推進研究会)
事務局:㈲K・F設計内 藤田佳篤
〒700-0985 岡山市北区厚生町2-13-8
電話:086-231-2377 FAX:086-231-2682
ホームページ:http://www.okayama-green-net.com/
E-mail:katoku@mx9.tiki.ne.jp