おかやま緑のネットワークーおかやま木の家推進研究会は岡山の木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現、森林環境の保全や地域温暖化防止に寄与することをめざした、林業・市場・製材・材木店・工務店・建築家・団体・研究者の会です。岡山の木を紹介します。
県北部の素材市場では、地元をはじめとして中四国・近畿・九州等から多くの国産材が集荷されています。そのため。多くの製材工場が立地し、岡山県北部は国内でも有数の一大国産材産地となっています。
これらの製材工場の多くは、構造材や造作材等の加工に応じて専門・分化され、そこから生産される製材品は、寸法や乾燥など優れた品質の「美作材(みまさかざい)」ブランドとして全国に知られています。
岡山県の森林面積は約484千haで民有林が県土の約7割をしめています。この内173千haが人工林であり、森林面積全体の約4割をしめ岡山県内には、建材に使用できる木がたくさん育っています。
民有林の人工林では6~11齢級(26-55年生)に偏り、間伐対象林4~6齢級(16-45年生)の杉・桧が人工林の60%をしめ、特に桧材が多く住宅の柱材、土台、下地材、造作材などに適する製材がふんだんにあります。
県内には製材所が134工場あり、国産材224千㎥を製材生産する、推定材種は桧 56%、杉32%、松5%と桧の製材が多く、「みまさか桧」は高品質で評価は高く、全国に供給されています。
長い歴史と高度な乾燥技術を持った製材所で製材され、全国トップクラスの高品質乾燥材を生産し、製材等JAS認定工場は岡山県内に23工場と多くあります。
岡山の木とは
岡山県内の木材業者や製材業者が製材した県産材製品を岡山の木としています。
特に 桧の素材生産は日本一位
主催 岡山県建築士会で 恒次裕子 東京大学教授により、「建物の木造化、内装木質化によるメリット」の講演がありました。
科学的なデータを交えて以下のようなお話を伺いました。
無垢の木は調湿効果があり、室内の湿度を一定に保ちカビやダニの発生を防ぎます。
無垢の木は室内の空気を浄化し、嫌な臭いを消してくれます。
特に、スギやヒノキなどの針葉樹は抗菌性が高い。
スギやヒノキの香りはオフィスなどの作業効率を高めます。
スギやヒノキに接触すると血圧が低下する。
木の香りは免疫機能を上昇させます。マウスの実験では悪性腫瘍の抑制効果がありました。
寝室の内装に木材を貼ると睡眠が良い。
資料:岡山県 岡山県森林組合連合会 (社)岡山県木材組合連合会「晴れの国 岡山の木」
岡山県農林水産総合センター 森林研究所
「木材の基本的性質と品質管理」副所長 川崎弥生先生 による講演の資料
最近の森林・木材に関する動向
岡山の木について詳しく講演されました。
岡山県農林水産総合センター 森林研究所
「岡山県産材のスパン表について」木材加工研究室 小玉泰義先生による講演の資料
岡山県産材のスギ、ヒノキ、アカマツの等級別ごとの気乾密度、ヤング係数、曲げ強さの資料で、木造構造計算での岡山県産材での基礎データーとして使えます。
木造建築で岡山県産材を使用したときのスパン表ー910モジュールです。
中間間、1M間は次年度作成予定とのことです。
「おかやま緑のネットワーク」
おかやま木の家推進研究会は、おかやまの木の使用普及をはかり、木を生かした快適で良質な住宅の実現をめざしています。
また岡山の森林環境の保全や地球温暖化防止に寄与することを目的としています。
研究会では、こうした活動に関心のある県民の方や研究者や団体と、おかやまの木を育て、作り、流通し、販売し、設計し、工事する方々の入会基準を設け、消費者の方が安心・相談できるネットワークをめざしています。
お問い合わせ先
おかやま緑のネットワーク(おかやま木の家推進研究会)
副代表 ㈲宇川建築計画事務所
〒700-0942 岡山市南区豊成3-17-24
電話:086-265-9333 FAX:086-265-9334
ホームページ:http://www.okayama-green-net.com/
E-mail:ugawa@mx3.tiki.ne.jp
岡山の木を活かして住宅を新築したい、リフォームしたいなどのご希望のある方は信頼と実績のある「おかやま緑のネットワーク」会員の設計士、工務店、木材業者にお問い合わせください。